2013年6月6日木曜日

マネジメント最終マニュアル はじめに





マネジメントの意味は、創意工夫をして目的地に到達することから始まっています。

ある者は野性の裸馬を調教しながら荒野を旅して、ある者は木材を集めて筏を組んで川を下り。。。。

つまり最初から困難が条件として織り込み済みなのです。

しかし、現代社会のマネジメントで、なにより大事なことは、人間尊重の精神をベースにした困難な挑戦だということです。

人間尊重とは、「自分の言う通りにすれば、あなたの希望を聞いてあげるよ。」ということではありません。

実際にはどうでしょう?
「勉強したら、ゲームしてもいいよ」と言っていないでしょうか?
「言う通りにしたら、お金をあげる」と言ってないでしょうか?
「言うことを聞いてくれたら、愛してあげるよ」と言ってないでしょうか?

仮に言われたとしても、あなたに自分をマネジメントする力があれば、
「ありがとう。でもあなたにしていただかなくても、自分でできます」と断ることができます。
残念ながら、子どもには自分をマネジメントする力が十分でないので、そうは言えません。その言えなかった体験をひきずっているので、大人になったいまでも、主体性を失っていて、自分をマネジメントする力がないと思い込んでいることが少なくありません。

それはマネジメントがどういうことか知らないために起こっていることでもあるのです。

また、こういう間違いをあなたが口走っているとしたら、悲しいことです。
他者を幸福にできないし、あなたも幸福にはなれないからです。

やはりマネジメントを知らないから、起こっていることです。

マネジメントの原点は「尊重」にあります。
尊重とは、条件をつけずに、あなたがあるがままでいていいのです。


セミナーでそのようにお話すると、次のような質問が返ってきました。

「では、チームを構成しているメンバーそれぞれがあるがままでいいとしたら、それでチームの目的は達成できるとは思いませんが、それでもいいのですか?」

もっともな質問です。いい質問です。
この質問に対する答はこうです。

「尊重しながら、チームの目的を達成する。だからマネジメントが必要なのです。」

だからマネジメントは生きる技術なのです。
だからマネジメントで「SNSが変わる。恋愛が変わる。仕事が変わる。人生が変わる。」のです。