2012年11月17日土曜日

言葉よりも伝わること。



自分に幸せとは、どういうことなのか、教えてくれたあの人は、あまり話さない人でした。他の人にはどうだか知りませんが、自分にはただじっと見つめることが多くて、重要なときほど、そうでした。

その人は意図的に幸せとはなにかを教えようとしたわけではありません。自分自身分かっていないと思います。それでも与えられた条件のなかで一生懸命、自分のスタイルで伝えたいことを伝えようとしたから伝わってきて、「ああ、これが永遠の幸せなんだ」と理解できたのです。

「私は話すのが下手です」そういう人は多いようですが、うまく話そうとしなくていいのです。

逆にペラペラ思うままに話す人のハートのない軽薄さを何度も見てきました。「話した言葉」より「思っていること」が伝わることの方が大切なのです。焦って追い立てられるように話しても、「思っている大事なこと」が伝わりません。

ちょっとヤバいことがあって、アメリカの女友だちに目を見ずに話していたら、カンカンになって怒り出したことがありました。
気持ちを整えて、見つめるように自分のペースで話すことが大事ですね(笑)

気持ちのいい環境を瞬時に創って、チクタク穏やかに時間を進めていく。そこに微笑みがあればより素敵ですが、それよりなにより、心を通わせることが一番大切で、心を通わせるのはテクニックでできることではなく、自分に素直になって、ただただ相手のことを思って伝えようとすること。そうすると「何か」が伝わります。

それでも伝わらないとしたら、それは自分の問題ではなく、相手の問題なのです。同じことは、自分にも言えます。相手がうまく話そうが、早口で話そうが、心ある人の思いのある何かをつかめる人でいたいものです。