2012年12月10日月曜日

自分とコミュニケーションできていますか

人は自分が何をしたいのか分からない時があるものです。いいえ、一生分からないままバタバタしていることだって少なくありません。年齢を重ねる意味のひとつは、それを鮮やかに明らかにすることではないでしょうか。

たとえば「誰か自分を愛してくれる人がいたら」・・・・10代の恋と30代の恋はなにが違うと思いますか?あなたが本当に望んでいるものを知って恋愛するのと、知らずにするのでは全然違い
ます。大人の恋と言いますが自分だけが、あるいは周囲の見出し人間が、言葉遊びのように使っているだけで、実際は子ども並みの恋愛ごっこであることも少なくありません。そのような恋愛は必ずしも親密な関係も愛あるパートナーシップも運んでくれません。

まず大切なことは、自分のゴールがなにか、知っておくことです。すべてはそこから始まります。もっと言うとゴール=起点なのです。ゴールこそ目的であり、目標なのです。

ゴールがないまま「頑張ろう」と気勢をあげている人たちに沢山出会います。それでもいいと思うかも知れませんが、それはすべてプロセスに於けるゴールでしかなく、それらはどれも幸福から遠いものなのです。ゴールとは本当の幸福のことでなければ、いくらプロセスでゴールしても、最終的な幸福にはなれないのです。

震えが来るような幸福をめざして・・・ 自分とのコミュニケーションができるようになりましょう。






2012年11月17日土曜日

言葉よりも伝わること。



自分に幸せとは、どういうことなのか、教えてくれたあの人は、あまり話さない人でした。他の人にはどうだか知りませんが、自分にはただじっと見つめることが多くて、重要なときほど、そうでした。

その人は意図的に幸せとはなにかを教えようとしたわけではありません。自分自身分かっていないと思います。それでも与えられた条件のなかで一生懸命、自分のスタイルで伝えたいことを伝えようとしたから伝わってきて、「ああ、これが永遠の幸せなんだ」と理解できたのです。

「私は話すのが下手です」そういう人は多いようですが、うまく話そうとしなくていいのです。

逆にペラペラ思うままに話す人のハートのない軽薄さを何度も見てきました。「話した言葉」より「思っていること」が伝わることの方が大切なのです。焦って追い立てられるように話しても、「思っている大事なこと」が伝わりません。

ちょっとヤバいことがあって、アメリカの女友だちに目を見ずに話していたら、カンカンになって怒り出したことがありました。
気持ちを整えて、見つめるように自分のペースで話すことが大事ですね(笑)

気持ちのいい環境を瞬時に創って、チクタク穏やかに時間を進めていく。そこに微笑みがあればより素敵ですが、それよりなにより、心を通わせることが一番大切で、心を通わせるのはテクニックでできることではなく、自分に素直になって、ただただ相手のことを思って伝えようとすること。そうすると「何か」が伝わります。

それでも伝わらないとしたら、それは自分の問題ではなく、相手の問題なのです。同じことは、自分にも言えます。相手がうまく話そうが、早口で話そうが、心ある人の思いのある何かをつかめる人でいたいものです。




2012年9月11日火曜日

結婚した女性の自尊心

 

 女性に家庭内で「ワイシャツをクリーニングに出しといてくれよ」「明日の弁当は」みたいな会話しかないといくらできた女性でも、女として扱われたい気持ちが顕在化してきます。

それを言葉にするか、意識を知っただけで我慢するかは女性次第です。いくらなんでもこれでは自分が過小評価されていると感じても無理はない。

 特に独身時代に頑張ってキャリアを築いていたなら、尚更で、自分にふさわしい場でないと思っても無理がありません。 

そうするとパートナーの気持ちを自分に向かわせようと努力します。それが愚痴であるなら男性にとって幸運。 エスカレートすると男と女のロマンスを求めて浮気に走ることもあります。結婚している女性と関係を持つことは男性にとって、リスクですが、リスクがあっても自分を求めるロマンスに燃え上がるのは自尊心の問題です。 

自尊心をくすぐられると男でも女でも子どもでもうれしいでしょう。
「ワイシャツ をクリーニングに出しといてくれよ」「明日の弁当は」みたいな会話には自尊心のかけらも感じられないわけですから、浮気によって人間扱いされるような気になってもおかしくないのです。

 本来、女性は結婚にビジョンがあり、 愛する男性のナンバーワンの存在となって、自身も忠誠を誓い、子どもを育てながら家庭を切りもりすることを理想としているもの。その実現のために自分を犠牲にすることも厭わないのです。

そこに女性の自尊心が潜んでいます。 しかし、その自尊心を切り刻むような無神経なことに終始すると、挫折したっておかしくないのです。

元々ほとんどの女性は 夫以外の男に触れられたり、ベッドをともにすることなど考えていないし、イメージすらないのが一般的です。

結婚するなら、女性のイメージを覆すようなしないパートナーであるように心がけましょう。夢のある会話のシェアを増やして便利屋さんにしないようにしてあげてください。



2012年9月10日月曜日

人間の職場



傾聴の重要さは、よく知られたことです。沢山の従業員を抱える世界有数の 人気カフェチェーンでも、何度となく話題になり、書物などでは伝授するとして説明してくれています。

しかし、まさしく間違いはそこで起こったのです。聞き上手であること、コミュニケーション技術については知っているけど、知っていることと実行することは違います。知っていても心を砕かないとできないのです。

コミュニケーションでしばしば問題になるのは、隠れた意味があるということです。隠さなければならないことは、不安と恐怖に混じって、何ごともないように平然とした表情の下にもぐりこんでしまう。

それを読み取るスキルは全体の状況判断です。状況を大局的に見ると必ずつじつまの合わないことがあります。それに気づくのは人への関心、幸福に働き、幸福に過ごしているかへの関心です。企業は人なりと言いますが、資産ではないのです。人はあくまで人で、人は完璧ではないのです。完璧でないから、しっかり見ていないと分からない。

案の定、危惧したように、表面的なマネジメントしかできていないマネジャーには、状況は見えていなかったのです。こういうマネジャーに対して部下は従順にしていても、内心ではバカにしているものです。

部下の方が一枚上手で、しっかり者の部下からやめていき、鈍い部下だけが残って行く。間違いは起こるべきして起こったのです。
マネジャーを信頼できないアルバイトの女子大生は不安と恐怖から嘘をつき、事態を全く事実と違うものにしてしまったのです。そこで読み取る力があれば嘘を見抜けますが、見抜けぬまま、顧客を失ったのです。

不安と恐怖を取り払い安心を与えてやれば、事態は全く違うことになり、誰も傷つかないものを不用意に数人に一生の心の傷を負わせたのです。不安と恐怖は特別なことではなく、安心を与えてやれないマネジャーのもとでは毎日あります。

そこではイエスマンになり、事態が悪くなっって始めて控え目に本音を言います。しかし、事態が悪くなってから改善するのjは、事態が悪くなる前に改善するより、費用も時間もエネルギーも、沢山かかります。不安と恐怖で人の上に立つマネジャーのもとで好ましい成果はあがりません。

日頃から自分が話すのではなく、聴くことに徹していれば、簡単なことさえ質問できずに仕事をしている従業員に当たります。もし聴かなければ知らないまま仕事を続けていたことが分かります。つまり安心して話せるリーダーでないためにチャンスを奪い取っているのです。生産性を計算するとき、数値で表現しますが、目の前に立っているのは人間なのです。

ささやかな幸福を求める人間たちの職場だということを忘れられた職場では、刃向かうより従順を選び深いコミュニケーションをとることを避けます。理由は簡単、嫌いだからです。自分が不快になる時間は少しでも減らしたいと思うのも人間だからです。





2012年9月1日土曜日

プロセスが楽しい



かっては石の上にも3年と教えられたものですが、いまは入社しても3年しか持たないといいます。その原因に結果を急ぎすぎているため、いまを楽しめないことがあるように思います。 

仕事というものは、楽しむことで、おのずから次の段階が見つかってくるようになっているものですが、結果を急ぎすぎると、不満ばかりが目につくようになってきます。

毎月、数値目標が課せられたサラリーマンでは仕事を楽しむ無理な気がするものですが、そんなことはありません。 利益を出さないと会社は潰れてしまうわけですから、 数値目標なんてエンドレスなのでやってもやってもキリがない。自然に毎日同じで、単調なように思えて来ます。精神的にも持ちません。プロスポーツならオフシーズンがありますが、ビジネスの世界にはありません。それでプロスポーツのマインドを取り込もうというのは土台無理です。

何ごとも、本当の楽しみは結果ではなく、プロセスにあります。だから仕事が面白くないとは言わずに、楽しむようにする。楽しくなければ続かないのは、ナニをやっても同じだと思います。なにごともガンガン努力したからといってすぐに結果がでるわけではありません。そういう風に取り組むとすぐに心が折れてしまいます。

努力だけでなんとかなるもんではありませんよね。成果が出ないといやになるのは当たり前です。寄り道、回り道を楽しむ余裕というのは、プロセスを楽しもうという気持がなければ湧いてきません。「どのようにすればこれはうまくできるのか」というのは子ども時代からずっとあるものだと思います。大人になってもその延長だと思います。

たとえばお店でやってるスタンプカードをまねて、お茶を運んできてくれるたびにお礼とともにスタンプをつく。いっぱいになったらお菓子のプレゼント。なんでもないことですが、気分が違う。気分が違えば仕事の効率もまるで違ってきます。こんな風に自分が楽しめば周りも楽しめる。ネットワークの発端は楽しむことにあるんでしょうね。

2012年8月29日水曜日

人生の悲劇、喜劇



人生の悲劇とは、生きているうちから、その人聞の内側で死んでいく部分があるということだ。

フランスの神学者、アルベルト・シュヴァイツァー(Albert Schweitzer)の言葉です。
ヨーロッパの古き良き人文主義の伝統を引き継ぎながら、20世紀の社会が直面する問題を解決するための思想を編み出した人です。

忙しく過ぎていく日々の中で、会議や雑事に追われながらも、自分にとって大切なものを守り抜くにはどうすればよいのでしょうか。
その質問の前に自分にとって大切なものがなにか分かっていない人も多い。 考えるより先に行動しよう、顔を出していないとまずいから、とりあえず出席しておこう。ポジティブなイメージをふりまいておかないと信頼されなくなる。 そういう考えが私たちをすり減らし、自分らしさを失わせてはいないでしょうか。

男というものは、行動的でないと相手にされないと信じ込んで、中毒のように動き回っている。 そう思っていると、 子ども達の世界にも飛び火して、いじめ問題に影響を与えていることがあるかも知れないのです。

STOP!

外的な評価にこだわるのをやめてみるのが始まりになります。世界中、どこにいっても外的な評価で本当に幸福になれることはありません。自分が本当に大事にしていることはなにかを知った上で、大事にすることが大切なのです。

2012年8月25日土曜日

希望という自分との約束


新しいMac(PC)を購入することと、未知だったスキルを身につけるのでは、どちらが幸福感あるいはやる気は続くと思いますか?Linuxを開発したリーナス・トーバルズは古いモデルのPCでプログラムを完成させたと言います。

お酒を飲まないでおこう、タバコを吸わないでおこう、というように「しないでおこう」というネガティブな目標もあれば、山を登る体力を作ろう、旅行に必要な貯金をしょうと、いうように「ナニナニしょう」というポジティブな目標もあります。状況を変えようとする自分に付帯した受身の目標もあれば、行動を変えようという主体性を変える能動的な目標もあります。

どちらも後者の方がポジティブな目標で幸福に寄与します。前者はどちらもネガティブで消極的な目標なので、幸福にはつながりません。あるいは幸福感は継続しません。

自分の友達のひとり、ニュージーランドの女性はガンの宣告を受け余命1年と伝えられました。彼女は結婚していましたが、自身も夫も若く、子どももまだ幼児でした。夫の将来を考えると、忍びないと思い、夫を結婚前の状態に戻してあげたいと考えて、離婚を切り出しました。子どもも自分と実家が引き取ることを伝え、自分は残り少ない人生を以前から興味のあった日本で暮らしたいとNZを離れました。大阪の不動産会社に勤め、子どもと二人の生活を始めました。

やがて、彼女を心配して二人の弟と女友達が後を追うようにやってきました。こうして五人のなれない日本の生活が始まりました。やがて、彼女はドイツ人男性と恋に堕ちました。彼女は刹那的な恋と考えていましたが、男性は結婚も考えていました。一年が過ぎ、二年が過ぎ、彼女は元気になるばかり。癌は治っていたのです。二人は結婚して、弟たちはアフリカに行きました。弟たちはガス田を発掘し、ガス会社を創設、彼女も重役として名を連ねました。ドイツ人男性は仕事の都合で日本に残ったので長距離婚となりましたが、休暇には言葉をマスターするといいスペインに滞在する等、ポジティブで有意義な休暇を楽しんだりしていました。

自分は当時の彼女が皮膚がんになったので相談したことがあります。彼女は自分の経験を元に、励ましてくれました。彼女のようにいきませんでしたが、彼女が心底心配してケアしてくれたことに深く感謝しています。心の持ちようといっても、見せかけのポジティブではなく、本気でないと効果はないと思います。
余命1年と言われた主婦が、いまでは大金持ちです。彼女がしたことは、自分の心に忠実に暮らし、苦しい時も自分より自分の周りの人を優先して大切にしてきただけです。 

「最後の1年だから動き回るようなことはしないでおこう」ではなく「最後の1年を日本で暮らしたい」という自分をオープンにする。彼女のように自分の決断を信じて、身を捨てて、本気で本心を生きる勇気が道を開くのでしょう。

思い通りにいかない時に、少しでもより良く生きようとする感情。それが希望です。

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2012年5月24日木曜日

ふれあいが欲しいという切実




facebookにはポジティブなストロークが満載。ストロークとは交流から得られる刺激です。でもそんなにみんなポジティブでしょうか?心地良い刺激を得るために頑張っているエセ・ポジティブもたくさんいるはずです。FB中毒っていう人いるでしょう。上手に使えば自分を高めるツールですが、自分を壊してしまう危険なツールにもなる、その仕組みについて簡単に。。。☆☆(=⌒▽⌒=)


人は肯定的な刺激を欲しがります。しかし、十分に得られないと、否定的な刺激を求めて行動します。ないよりましということです。


親の愛情に不足を感じている子どもは、叱られてもいいからこっちを向いてくれることを願います。異性との関係でも同じ経験をした人もいると思います。
主婦がキッチン・ドリンカーになるのも、同じ仕組みが働いています。夫の愛情に飢えている妻が罵倒されてもいいから、「自分に振り向いてほしい」というサインを出しているのです。疲れていると衝動買いしたくなる気持ちにも、寂しさを癒したいという同じ仕組みが働いている場合があります。


こどもや会社勤めの人がある条件を達成したら褒められるということがあります。 成績や成果、結果で愛情がさじ加減されることが続くと、素の自分は存在価値がないと誤解します。条件さえ満たせば自分でなくてもいいのだと考えるのです。つまり賢い人ほど危ないという傾向があるのです。


条件を満たした場合にのみ認められる環境は、常に他人の評価に左右される存在でしかないと感じて、やがては本来の自分のあり方を見つけられなくなるのです。


与える側にも問題は起こります。認知症の親の介護に尽くして、心地良い刺激が与えられないと これまでの愛情の蓄えが枯渇してしまい限界に達します。子育てに疲れるのも同じです。こどもに注ぐ愛情にふさわしい愛情が量的に補給されないと枯渇してふさぎこんでしまいます。


もし、あなたが最近つまらない、疲れると感じたら、愛の預金通帳を見るように、収支を考えてみてください。完全にバランスがとれなくても大丈夫。70%がキープされていたらドキワクな状態で過ごせます。


疲労感や憂うつな状態に駆られ、閉鎖的になると、与えることをやめてしまうので、ますます見返りとしての肯定的刺激が入って来なくなり、意欲はますますなくなります。これってFBシンドロームと似てるでしょう。




2012年2月9日木曜日

ニュートラルになるにはいい話だけでは変われない




マニュアル車でもオートマ車でも、車にはギアが付いています。


高速道路・坂道等状況でギアは使いわけをします。 そのギアの中に、ニュートラルもあります。

ニュートラルは、自分の出発点といえるスタンダードなポジション。素の自分のようなもの。ビジネスはもちろん、人間関係でもあらゆる場面で活用しているはずです。
「デキる人」「楽しい人」ならね。 

「いつも笑顔で」と言われますが、いつも笑顔でいたら、逆に「バカにしている」と、顰蹙(ひんしゅく)を買う事だってあります。 それはブスっとしていたら具合が悪いから「いつも笑顔で」と指導されているのであって、笑顔がきれいな人は、ニュートラルに戻れる人なのです。  

マニュアルのような教わり方をバイブルにしている方は少なくないもの。 大事なのは心から相手を思うこと。それには素の自分に立ち返り、状況に応じたコミュニケーションをすることがとても大事。 あるキャリアウーマンは、若い時代を振り返り、「アサーティブに出会わなかったならいまの成功はない」と語ります。  

アサーティブは積極的に自己主張することですが、自己主張は、危険がいっぱい。 逆に怖れて自己主張できない人がたくさんいます。そのバランス、かねあい、見極めが難しくて悩む人は後を絶ちません。  でもライフスキルを身につけた人なら、そのバランスがとってもきれい。アサーティブが自然体で実行でるので、友人、親子、家族との関係もビジネスの関係もスマートです。ライフスキルは10のスキルを集約して合計5つ。5つのライフスキルを身につけることで人生は楽しく変わります。

少なくとナースが耳にした死を間近に控えた人々が口にしたトップ5の後悔とは無縁です。私の友人にもナースがいますが、彼女も同じ後悔の言葉をよく聴くそうです。

1. 「自分自身に忠実に生きれば良かった」
2. 「あんなに一生懸命働かなくても良かった」
3. 「もっと自分の気持ちを表す勇気を持てば良かった」
4. 「友人関係を続けていれば良かった」
5. 「自分をもっと幸せにしてあげればよかった」

特に「自分をもっと幸せにしてあげればよかった」は悲しいですね。人は自分の在り方を自分の意志で変えることが出来るし、変えていいのです。どうしてこんな言葉が出るのか分かりますか?

五感で体験したことをベースに無意識で書いた自分の人生ドラマがあるからなのです。無意識ですから、後天的に意識したこと、つまり成功した人、幸福になった人から学習したことだけでは、太刀打ちできないのです。最近は心理学にも娯楽のような親しさで触れる人が少なくありませんが、世の中は荒れる一方です。どうしてでしょう?不思議ですね。本当にニュートラルになるにはいい話だけでは変われないのです。

2012年2月7日火曜日

かけがえのない「気持ち」が生まれる場所








境界は、私とあなたは別の人格であり、お互いに尊重されるべきもの。
つまり基本的な人権を尊重する上で欠かせないものです。

常に意識することが大切ですが、意識していても無意識に自分と他者は同じ考えをしていると錯覚してしまいます。

相手が犬ならそうでもないのでしょうが、「人間」という同類項で束ねてしまうので、ついついミスをしてしまいます。

そのなれの果てが「ストーカー」だとしたら、私とあなたの間にある境界を無断で侵犯する醜さと恐怖に、ほとほと嫌気がさすでしょう。

そんなことはありませんか?



あらゆる情愛の素敵は、境界があるからキラキラしています。

身代わりになってやりたくても決してなれない。
その歯がゆさを噛み締めながら、友を思い、子を思い、パートナーを思い、親を思う。

届かぬ思いをなんとか届かそうとするときに、愛情は溢れます。
溢れても届かぬ思いは、決して手にすることができません。
だから気持ちで受け取るしかありません。
結局、想像のなかにしか宿らないのです。

切なさが募るほど心を傷つけます。
その傷を大切にして生きていくところに、かけがえのない「気持ち」が生まれるのです。