2011年4月18日月曜日

大人同士の親密なコミュニケーション

見捨てられ不安が強い人と、そうでもない人がいます。

見捨てられ不安が強い人は過去に重要な誰か、たとえば父親とか、母親にそういう目にあった人が少なくありません。感情的になる人にはそういう人が多いのは仕方がないといえばそうです。つらい思いをこらえて成長してきたのですからね。

だからといって、感情的になっていいことはありません。

感情的になる人って、本当は、自分をすべて受けとめてほしいのです。
自分の中の小さな子どもが、きびしがって泣いているのです。

けれど、それを誰かに求めることには無理があります。
相手の価値観でしか考えられないからです。

寂しくて泣いている自分という子どもを抱きとめてあげられるのは、自分以外の誰かではなく、自分自身しかいないのです。
親密さを育てていくヒントがあります。

大人同士の関係に、自分の中の子どもをすべりこませないことです。
なぜなら、いまの自分は大人だからです。

自分の仲の子どもがパニック状態になりそうになったら、自分がしっかり抱きしめて、「いまは待ってね。あとでゆっくり気持ちを聞くから、今は大人の私にまかせて」と言い聞かすのです。
ちょっと二重人格みたいだけど、訓練ですから、自分で自分をコントロールする意識が必要です。慣れたら意識しなくても、自然にできるようになります。

大人の親密な関係は、お互いの境界がしっかりしていなければ育ちません。

なぜなら、どんな人にも限界があるからです。人はそれぞれに歩んできた歴史があり、時間や空間があります。以前我慢したけれど、もう同じ経験はしたくないと考えている人に、そのくらい我慢してもいいでしょう」と思うのは、境界を無断で侵入していることなのです。なにごとも、すべて思い通りになることはないのです。




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